私の言葉で2人が変わってくれた。


そのきっかけをくれたのは紛れもなく魁音。


あの日、約束して、やっと自分の中で決心ができた。


そして、私の家族は変われたんだ。


「だからね、ありがとう。魁音。私を、私の家族を変えてくれて。・・・・・私は、魁音に貰ってばっかりだっ。ふっ、うぅー、魁音ーー。」


私は魁音に抱きついた。


今日何回抱きついたんだろ。


魁音の腕の中は安心するんだ。


私の心をスッと楽にしてくれる。


「・・・・・・雫。良かった。家族と再スタート出来て。でもね、俺だって雫に貰ってるんだよ。」


「え?・・・・・なに、を?」


「色々。秘密だけどねー!!教えねーよー!」


「えぇーー!!いいじゃん!!気になってくるよ。」


「いつか教える。・・・・・だって、照れくせぇんだもん。それより早く寝よーぜ。俺もう眠い。」



「うん。寝よっか。」


私は布団を敷いて寝っ転がる。


魁音が私の隣に布団をくっつけて私の方を見て横になる。