羽をくれた君へ。

心配そうに見ていると「雫!」と小さい声で美紅さんに呼ばれた。


「何ですか?」


「魁音、退院したばっかりだけど、なんとなく気分が上がりきってない感じするし、気分転換にどこか遊びに行ってきたら?」


「え?でも、体調が。」


「具合悪くなったら自分から言うわよ。1日くらい、遊んできても大丈夫よ。・・・・・そうね、プラネタリウムとかいいんじゃない?」


プラネタリウム!?


「いいかもですね!!聞いてみます!!」


私はカウンターから魁音の座っているところへ急いで行った。


リクさんと智兄に弄られている魁音。


私は2人の横から顔を出して言った。


「魁音!!私とどっか行かない!?」


「「ブッ!!・・・・・・へ?」」


「汚ーい!なんで、リクさんと智兄がコーラ吹き出すのー!?・・・・ねっ、魁音どうかな?」


2人が何やらわたわたしているけど、私は無視して続けた。


「えっ!?・・・・・・まぁ、いいけど。」