羽をくれた君へ。

そしてリクさんが私たちの前に来る。


「良かったな。雫、魁音。お前らいいコンビだな。」


「ありがとう!!」


「魁音。お前、大事なこと忘れんなよ。自分の中で何が大切なのか。」


「うん。分かった。」


「よし!!じゃあ、ご飯食べよ!!」


美紅さんがまた新しく料理をもってきた。


そんなにもう食べられないんだけど。


私が椅子に座ろうとすると、魁音が耳元で言った。


「ありがとう、雫。」


私は何も言わずに頷いた。


「あっ、そういえば俺ら今日で結婚1周年だわ!!」


突然の発表に魁音も私もびっくり!!


「そーなの!?リクさん、美紅さんおめでとう!!」



「ありがとう。でも、・・・・・・リク、だわってことは忘れてたってことだよね?」


あれ?


美紅さんの顔が・・・・・・・・


「あー、これは忘れてたパターンかな・・・。」


心配そうに智兄も見てる。