だけど……





「ごめんな」




その言葉に耳を疑った。

フライ返しを持ちながら震えていた。

淳太君を見ることが出来ない。

悔しくて不安で、泣いてしまいそうだから。

そんなあたしを、淳太君は後ろからそっと抱きしめた。





いけないよ、淳太君のくせにそんなに優しくするなんて。

あたしはまた、期待してしまう。





震える身体を抱きしめ、首元にそっと唇を当てる淳太君。

身体がびくんと反応して、熱く熱を持つ。