あたしは淳太君に向き直る。 タキシード姿の淳太君はいつも通りかっこよくて、そして甘くて優しいその瞳に胸が甘くときめく。 あたしを見て少し頰を染める淳太君の手をぎゅっと握った。 動かない左手小指の隣の薬指には、きらりと輝く結婚指輪。 この指輪が古くなって輝きを失っても、淳太君への愛は変わらないだろう。 今も、これからもずっと、淳太君を愛してる。 ー完ー