ー淳太sideー 俺は止まりそうな心臓を押さえ、桃華の家の前に立っていた。 我ながら馬鹿だと思う。 まだ、プロポーズさえしていないのに、こうやって桃華の実家に押しかけてしまって。 だが、赤木さんが桃華の両親に挨拶したと聞いて、居ても立っても居られなかったのだ。 桃華の恋人は俺だ。 そして、一生桃華と添い遂げたい。 そう、しっかり伝えようと思った。