「あの若造、いつかぎゃふんと言わせてやる」



ぶつぶつ呟く赤木さんに、



「まあいいじゃないですか。

今は突っ張りたいお年頃なのよ」



素敵姐さんは答えていた。

そんないつも通りの光景だが、明日からはここに淳太君が戻ってくる。

久しぶりに淳太君と仕事をするのは緊張するし、何より席が隣だから。

どんなめくるめくオフィスラブが待っているのだろう。

淳太君のことで頭がいっぱいのあたしは、甘い妄想に浸っていた。