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「ふぅ終わった~」
アーミャは一息つきながらテーブルに顔をうめる。
授業がすべて終わり屋上にある建物にいた。
定期テストの上位者しか使えない場所だ。
「それでは、始めますね。今回の参加都市は全都市34でした。」
「おっ、全都市か~。昨年はテロがあって6都市参加しなかったからなぉ」
どの国も、平和とはいかない。
なにかしら起こる。
昨年はテロ、その前は5都市で植物の異常発生
はたまたその前は10都市で魔獣の異常発生。
中々そろわない……
「まず、常連校ですね。」
紅葉はそう言ってノートを開く。
すると、目の前に液晶画面が浮かびあがった。
「あっ、これ魔法ノートだ。」
「はい!内容は手書きなんですが、それじゃあ分かりにくいと思って」
ノートには調べてものが書いてあるが中には写真や動画もある。
簡単にいうと、スマホのノート版。
「まず、首都にある私立茶乃埼高校
ここは、私たちの学院と同じように戦闘系の学校で才華龍学院とも共同で任務をしたりしていますね。」
ノートに写しだされたのは1人の少女。
「私立茶乃埼高校の生徒会長
2年生 富司 梨々 (とみつか りり) さん
個人は優勝、小隊は2位
個人部門はポールウェポンと剣術一刀流です。」
制服は白色のセーラー型のブレザーで丈は腰ちょっと上。
襟は黒色で、スカートも黒色。
スカーフはオレンジ色、黄色のボタンが右の上下に2つ、左の上下に2つついている。
<男子の場合普通の白色のブレザーだが、ネクタイの色はオレンジでボタンの配置は一緒だ>
大人びた顔立ちの美人で、青色の瞳に漆黒のロングヘアー。
梨々の槍を持つ姿が写し出されていたが、ノートがめくられたため消えた。
「次に、白道都市にある私立煉晴魔法学園
ここは、魔法に特化した学校です。
そのため魔力量は才華龍学院と同等もしくはそれ以上。
まぁ、燐や堺人のような人はいないようです。」
苦笑いの紅葉。もちろん紅葉も例外にはいるのだが、、
「そして、過去に何回か全国優勝をしています。小隊はもちろん個人部門もです。」
紅葉の言葉に柳も頷く。
実は2人の家は白道都市の端にある山脈にあるため、私立煉晴魔法学園は地元校だったのだ。
「学園No.1中等部2年
白哉 蓮 (びゃくや れん)さん
個人は優勝、小隊は優勝
個人部門は遠距離魔法です。
私たちと同じ初の中等部からの参加ですね!
……実はこの子私たちの幼なじみの1人です」
紅葉はアハハと苦笑い。
「えっそうなの?…すごいな幼なじみそろって名門校とは」
堺人はジーっと紅葉、柳、写し出されている蓮を見た。
「でも、学校は違うよな」
初等部は才華龍学院の紅葉と柳は蓮との接点がないように思った。
「ああ、煉晴には幼年部があって俺たちはそこにいたんだ。」
そこで、なるほど とうなずいた。
つまり、蓮はそのまま初等部に、紅葉と龍は才華龍学院に転校したようだ。
制服はこの世界では珍しく黒色の学ランで、ボタンではなくチャック式。
その部分は青色で、普段は青色の校章が立ち襟の左についている。
女子は、青色の襟をした白色のセーラー服で、小さなリボンは赤色。スカートも青色だ。
蓮は焦げ茶色の肩につきそうな髪を後ろに束ねており、瞳の色は黄色。