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夏希『次は...おっと!
剣術二刀流で素晴らしく、恐怖を与えてくれた選手がポールウェポンにも出場だ!
華龍都市代表
私立才華龍学院 中等部1年 鈴鐘 燐選手!』
瑠璃『対するは昨年の大会で見事3位入賞!
黒森都市代表
千上魔法学園 中等部3年 中継 澪 選手!
さぁ、どのような闘いが見られるのでしょうか!
それでは、試合開始です!!』
ブザーの音がなると、観客からは声援が上がった。
司会と観客の期待とは裏腹に燐は会場の観客席を見ていた。
普段ならば人酔いで酔ってしまうのだが今は違った。
「......」
燐は周辺を1周してようやく見つけた。
「ふふ」
その人物とばっちり目が合い思わず笑みを見せた。
そんな燐の行動に堺人たちは驚いていた。
それはアーミャも一緒であった。
(だれかを探している?)
アーミャは燐の視線の先を探った。
すると、2人の少女がいた。
ピンク色のラインに白色のセーラー服を着た京子
と
赤と白色の襟で白色を主体にした制服を着た弓美子
がいた。
(あっ!さっきの...って)
「あっーー!!!!」
アーミャは弓美子の姿の後に京子を見たことで思い出した。
そしてつい大きな声を出してしまい隣にいたカインはもちろん、周辺の視線がアーミャに集まった。
「どっどうしたんだ?」
驚いたカインはアーミャに視線を燐から移した。
「あっ、ごめん...」
流石のアーミャでさえ、周辺の視線が集まると恥ずかしくなり収縮した。
周辺の視線はまたフィールドに戻ったことでアーミャは一息ついた。
(そうか...どこかでって思ったけど
きょうちゃん と ゆみちゃんだ)
アーミャはなぜ今まで忘れていたのかと後悔した。
弓美子と分かっていればもうちょっと楽しめたのにと思ったからだ。
そして、なぜ燐がそちらに方向を見るのかがわかった。
「よそ見していいのかな?」
燐が声がする方向を見れば目の前に澪が迫っていた。
手には緑色の槍を持っていた。
(風属性...)
燐は京子たちから視線を外して目の前の相手を見た。
「双可...」
燐はいつもより集中することにした。
すぐに終わらせるために...
燐が呟くように言うと、半分が黄色、半分がピンク色の魔法陣が現れた。
それと同時に燐の瞳の色が変わる。
「せいっ!」
澪が突き刺すように槍を前に出した。
燐は右に避け、槍を上から叩くようにして抑える。
「えっ、動かない...だったら!」
澪は力を入れてもビクともしない槍を無理やり動かさず手元に集中した。
フワッ
と風が流れる。
「っ!!」
燐は何かを察して抑えるのをやめ澪を通り過ぎる。
燐がいた場所は何かの裂け目が見えた。
「風で切ったのか...」
後ろで見ていた堺人は一瞬の出来事を目を凝らして見ていた。
槍ではなく槍に纏っていた風だけが変形して見えない槍となり燐に襲いかかったのだ。
(二刀流の槍使いか...この人)
燐は少し驚き相手をよく観察する。
澪は両手を下げている状態であるが、両方とも手は握っている。
右は緑色の槍、左は見えない槍を。
(でもさっきの動き...剣術の時の子と似てる...?)
燐はマリンの動きをシュミレーションしながら相手に向かって走った。
「ふっ」
澪は1度笑みを見せながら走る。
向かい合う2人が交差する直前、澪が体を低くし、下から上に槍を振るった。
と思ったが、、
(...じゃない!上!)
槍は上から降り掛かってきた。
燐は双可の中心あたりを真横に向けて相手の攻撃を受け止める。
「なっ!」
見破られるとは思ってたいなかった澪は動揺した。
その隙を見逃さず燐は滑らせるようにそのまま双可を突き刺した。
突き刺さった箇所は右肩あたり。
そこから左肩に向けて双可を水平に振るった。
「がっ...!」
突き刺さってからの切りに澪は痛みに耐えきれずその場に倒れた。
だが、まだ生きている。
試合終了にはなっていない、相手が降参すればまた別だ。
「...まだやります?」
燐は一応問いかけてみた。
だが、痛みでそれどころではないだろう喋れるのかあやふやだ。
「かっ...あっ...こうさ...」
首したを抑えながら何とか声に出して言った。
澪の目には涙が溜まっていた。相当痛かったのだろう。
瑠璃『あっ、えっと...
中継 澪選手、戦闘不能により
鈴鐘 燐選手の勝利!
それにしても、みているこっち側にも痛みが伝わりそうですね...』
夏希『そうですね...鈴鐘選手恐るべしです...』
実況の2人は息を飲みながら燐を見ていた。
そんな燐は澪に痛み止めの魔法をかけてやりまた観客の方を向いていた。



