才華龍学院 Ⅱ


(右...左......からの上!)

マリンの剣さばきを完全に読んでいた。
そのため、対処の仕方が頭から自然に考えられ受け止める。

「...さっきと違う!」

マリンは舌打ちをした。
それと同時に2人は一旦距離をおく。

「中々の動きですね。燐さん」

マリンは驚きをそのまま口にした。
燐は いえ と答えた。

「一旦整理をしなければあなたに飲み込まれていました。」

まだ未熟だ と燐は自分を責める。
だが、もう飲まれない自身があるのは確実ではあった。

「もう、飲まれないと?」
「ええ。」

マリンの問いに燐は即答した。
マリンは 面白い と薄く笑った。

それと同時に2人は動いた。
剣を伸ばせば届く距離だが、燐はそれ以上近づけさせないようにした。

「天羽々斬...二天切り」

燐は刀を上から下へ振り下ろすように相手に切りかかる。

だが、マリンは身長が小さいのを利用しそれを小刻みに避け距離を詰めていく。

「終わりです!」

マリンは刀から氷が発生し、刀を振るうのと同時に氷柱が燐に向かって発射される。

(ここ!)

燐は致命傷に当たる氷柱以外は無視し、今まで距離をとっていたが逆に距離を詰めた。

「えっ!」

マリンは目の前に現れた燐に驚いたが対処しきれなかった。

燐はそんな無防備なマリンの心臓に向けて突き刺した。

刺したのと同時にブザーとナレーションが入った。

瑠璃『宮塚選手戦闘不能により、鈴鐘選手の勝利!

それにしても、最初から最後まで動きが速かったですね!』

夏希『そうですね!最後まで目で追いかけるのは大変でした。

そして、鈴鐘選手の容赦のない留め...ゾクリと来ました。』

夏希は若干震えを抑えるように自分を抱きしめた。

(なんなんだろう、あの子だけは敵に回したくない。

敵になると狩られてしまいそうなあの恐怖...
対戦相手はそれ以上に...)

夏希はワクワクよりも恐怖が感情を支配している状態であった。