「次はレインさんかな?」

堺人は剣術一刀流部門の試合状況とトーナメント表を照らし合わせる。

「ええ。次は私ですよ!」

堺人の呟きが聞こえたのかレインが答えた。
いつの間にいたのか堺人は驚き、声を上げそうになった。

「レインさんはEブロックですよね」

堺人はトーナメント表を見る。
この大会では、A、B、C、D、Eの5つに別れる。

堺人はAブロックであったため先に終わったのだ。

「ええ。Eブロックの4番ですよ。
相手は確か…千上魔法学園だったはずです。」

千上魔法学園は女学校で国1のお嬢様学校だ。

だが、実力は確かで貴族の中でも戦闘能力、魔法能力が高い女子が集められた小中高一貫校だ。

「千上…て強いんですか?」

博識な燐が首を傾げた。
それに堺人、レインは驚いた。

「ええ。女学校の中では右に出る学校はまずいません。

貴族が多いですが、王宮侍女になる者や平民ですと騎士団に入る者もいますね。」

「そうですか…なるほど。参考になりました。」

燐は顎に手を当てて思考を巡らせる。
そんな姿に堺人とレインは目を合わせ苦笑する。

「燐も対戦相手は千上ですか?」

レインは思いつきを燐に聞くと燐は はい と頷いた。

「ポールウェポン、剣術二刀流両方とも最初の対戦相手が千上です。

私は千上のことを知らなかったのでどの程度強い学校か気になってました。」

燐は ありがとうございます と言いながらお辞儀をした。

「そうだったのですか。それは良かったです。

ついでに言いますと千上にはい4つの流派があり、その流派の特徴を掴めば戦いやすいと思いますよ!

特徴は自分で観察して見つけてください。」

「はい!ありがとうございます」

そろそろレインの順番が来るためレインは控え室を出ていった。

レインの後ろ姿を見て燐はその立ち姿から歩き方までレインの姉であるレイリにそっくりだなと感じていた。

(まぁ、姉妹だからそうだと思うけど…観察して見つけろってレイリさんにも言われた事あるし……

やっぱり姉妹だなー)

燐がまだグリムズにいた頃のレイリと今のレインの姿をかさねて見ていた。

〜・〜・〜・〜

瑠璃「おっと!風花選手の鋭い一撃がルリミー選手に直撃!これは戦闘不能でしょうか…

意識がないためミランダ・ルリミー選手戦闘不能!

よって、風花 レイン選手の勝利!
流石ウルマス・サリアンの1人、最強と言われるだけありますね!」

夏希「そうですね!風花選手は迫力があり一撃一撃がとても鋭いです!

それでは、次にいきましょう!」