「ん……あれ?朝?」

窓から射す光で目が覚めた燐は疑問に思っていた。

いつ寝たのだろうか?

全然記憶になく困惑する燐は寝返りをした。

「っ!……なんで堺人が?」

隣で堺人が寝ていた。

(……わしわししたい!)

ジー と堺人の寝顔を見てそんなことを思った。

手を毛布から出して人差し指で頭をツンとさわる。

「…………」

起きる気配が無かったため頭を撫で撫でしてみることにした燐は10分ほど続けていた。

「……そろそろ…いい?」

いつの間にか起きていた堺人が燐の腕をつかむ。

「…起きてたんだ」

恥ずかしくなり下を向いた燐に堺人は あたりまえだろ と頷いた。

「昨日、水と間違えてお酒のんじゃったの覚えてる?」

堺人がそう問いかけてきたが燐は全然覚えていない。

首をかしげると やっぱり と堺人は呟いた。

「そのあと、燐を運ぶときハーメルンの美鳳さんたちが現れたことは?」

「わからない」

「じゃあ、ダーインスレイヴと融合した状態で美鳳さんたちと約束したことは?」

「…そこは覚えてる。ダーインにたたき起こされたから」

もろもろ確認したが燐の記憶はそこだけであった。

堺人は そうか と言って起き上がる。
そこで思い出した堺人は急いで部屋を出た。

「着替えたらリビングに集合」

去り際にそういった。

どうしたのだろうと思って起き上がった時に気がついた。

「……制服脱いでる…」

そこで、堺人が急いで部屋を出た理由が分かった。

さっき赤くなった顔がさらに赤くなった。

「何してるの私…」

それから数秒毛布に顔を沈めた。