「君たちは各都市で選ばれた者たちだ。

各騎士団、部隊からも一目おかれるだろう。

君たちは学校、都市の代表として期待されている。
それを背負っているのだ。

この国のためにも全力を尽くしてくれ、
期待している。」

煌永殿下の言葉はそれだけであった。

全国代表戦はただ、全国1位を狙っているだけではない。

一目おかれれば各騎士団、部隊からスカウトが来る。

これは将来安定できるチャンスでもある。
代表者も中には部隊や騎士団に所属している人もいる。

学校、都市からの期待を背負った生徒たちは拍手をする。

そして、小隊のトーナメントの抽選が行われた。

トーナメントでは、A、B、C、Dの4ブロックに別れており、

各ブロックの1位を決定
     ↓
1位決定戦はサバイバル形式で優勝者を決定

となっている。

各ブロック17小隊でその中から決定戦の行けるのは1位のみ……

そして、ここにいる生徒は燐達より、年上だ。

同じ中等部1年はあと2、3人しかない。

E-017小隊の代表として堺人がステージに上がり、くじを引く。

中等部1年しかいない燐たちの小隊は他の学校の噂話の的となる。気まずさこのうえない。

「あれが、中等部1年しかいない小隊みたいよ
中等部門出場の間違いではないのかしら」

堺人たちをクスクスと笑うものがほとんどな中、数人は笑うどころか警戒している。

警戒といっても、目を見開いている人や目を細めている人様々だ。

「才華龍学院A……Cブロック12番です」

そう司会が言う。

Cブロックが決まっていた他の小隊は ラッキー と思っているところが多く目立った。

「なめられてるね~」

アーミャは周囲の反応を見て、ニヤニヤする。

「ラッキーなんて思うなんてバカだなぁ~」

同じく軽い口調の朱里は他校を呆れた眼差しだった。

燐たちE-017小隊の実力を知っているのは、華龍都市の学校と四神だけ。

そのこともあってか学年だげで油断しているものが多くほとんどの者が忘れている。

燐たちが都市で優勝していることを……