『あと数分で彩光都市に着陸します。
生徒の皆さんは荷物の準備をお願いします。』

放送が流れ燐たちは一旦それぞれ荷物を置いてある部屋に向かった。

「あっ、みなさーん」

燐たちが部屋に入るとすでに荷物をもった紅葉と柳がいた。

紅葉はまだ気分が悪そうだが最初よりかは回復している。

『彩光都市に到着しました。』

1回だけ ゴン という音がなり、放送が鳴った。

「はやくいこ~!!」

アーミャは自分の荷物を持って廊下を走る。
いつものようにカインがそれを追いかける形だ。

「大丈夫か?」
「はい。ゆっくり歩けば」

柳は紅葉を介抱しながらゆっくりと
その中間には燐と堺人が歩いていた。

「燐は彩光都市に行ったことある?」

堺人がそういうと燐は首を横にふり即答した。

「行ったことないよ。
私の担当はそもそも……何でもない。」

燐は口を閉じてしまった。
情報を教えるのは規定に反するからだ。

「そっか。僕もないんだよね」

それについて何も触れずに話す堺人を燐はホッとするが胸がズキッときた。

「なんだろう。この胸の痛さ……」

燐はわからないまま外に出た。
眩しい光で目をほそめた。

その先には……

「わぁ、建物がでかいな」

目の前にはレンガで作られたお店や家が立ち並ぶ

が、華龍都市とそれとは比べ物にならないほど大きい。

奥の方には立派なお城があり、
東側には今回の会場となる円形の建物が見える。

「ここは飛行艇の駅みたいなところ……
……使うのは私たちと旧影国内にある学校ぐらい。」

地上に降り立ち顔色がよくなった神無月は飛行艇をジロジロ見ながら言った。

「そうなんですか。じゃあ月ヶ瀬も……」

堺人は他の飛行艇を見た。
飛行艇には各学校の校章が描かれているからだ。

「どうせ今夜はパーティーやるんや、そんときに会えばええやろう。」

蜘夜が 行くでぇ と皆を連れて宿泊場所に向かった。

宿泊する場所は会場の近くにある全国代表戦出場者専用になっており、他の学校もここに一斉に集まる。

「私たちは…S棟ですね。」

学院でもらった内容がぎっしり書いた髪を見ながらレインは部屋に向かう。

「ここが私たちが泊まる部屋です。
2人1組もしくは3人1組で部屋を使ってください。」

燐、堺人
アーミャ、カイン
紅葉、柳
レイン、蜘夜、神無月
その他

に別れて部屋にはいり、準備をする。

今日は、各都市、学校代表としてパーティーが行われることになっている。