「次は同じく白道都市の雪村魔法中学・高校。

白道都市、光国の中でもっとも雪が降る村の学校で、

人数も少ない中、全国までに上り詰めてくる強豪校です。

小隊は40年連続都市代表、12年連続全国優勝もしています。」

紅葉の言葉に皆驚く。
当たり前だ。テロなどイレギュラーな事態もあったりして出場できない年もあるが白道都市は国で一番安全な都市であるため、連続もできるにはできる。

「でも、40年連続出場か……それって今も続いてるのか?」

カインは液晶画面に写し出されている雪村の校章を見ながら紅葉に聞いた。

「はい。今年で40年ですね!
ちなみに私たちの学校は60年連続です。

ただし、都市事態が出場しなかった場合の年を飛ばしてですが」

白道都市と違って華龍都市は最も何かが起こる都市である。

それもあって、テロは勿論、植物の異常発生や魔獣との戦闘色々起こるには起こるが学生が出るよりも大人達の部隊だけで大体は大丈夫なのだ。

「そして、この学校で最強と言われている人がこの人です。

高等部3年 雹虎 星音 (ひょうこ しのん)さん

今はとある事故で左目を怪我をして失明し、魔力量も2年生の時より少ないですが、

個人は3位、団体は準優勝しています。
個人部門は近距離魔法です」

「すごいな……片眼を失っただけでも相手に隙を与えるってのに」

柳は真に驚く。
星音という人はかなりのやり手のようだ。

黒色のカーディガンのように襟のないブレザーのジャケットで、

女子は下は水色の襟つきワンピース
男子は水色のカッターシャツに黒色のズボン

男女共に青色に赤色の線がはいったネクタイ

星音は、
茶色の髪に青色の瞳。
髪には赤紫色のシュシュで右上に髪を束ねている。

失明した左目は髪で隠すことなくそのままで、傷痕などは一切ない。

「どう見ても失明したようには見えませんよね」

紅葉は液晶画面に写し出されている星音をまじかで見る。

「紅葉、目が悪くなるぞ」

柳はそれを制して、紅葉を液晶画面から放すため猫のように抱き抱えて元の場所に座らせる。

「あっすみません。つい…」

アハハと紅葉は苦笑いをし、ページをめくる。