諦めの悪い僕らは

いつも何かを手に入れたい


誰かがつけた足跡なんて

踏みたくないんだ

耳を澄ますことはない

聞こえるものだけでいい

聞こえるものだけでいい

それだけで十分だ

分かっていたハズだろう

いつだって そのハズだろう

もう聞き飽きたことだけど

もう一度 探しに行こう




さくらんぼみたいな

バクダンが

小さな心臓を吹き飛ばす




うつむけば そこに

乾き損ねた 涙のしずくが

落ちていても……






『笑い飛ばしゃいいのさぁ』


壊れたブレーキで

加速をやめない僕らの

明日へ








【#754  ワルアガキ】