特になんてことない平日を毎日過ごして、オレは部屋を出る。
オレという毎日に終止符を打つために、オレは部屋を出る。
まるでなんてことない平日のように、たいした生き方じゃなかったさ。
同じ同じの繰り返し。
違うのは、雨か晴れかぐらいのもんだ。
もう、イヤなんじゃない。
ただ、そうしようと思った。
ただ、そうしたかったんだ。
だから、部屋を出る。
毎日と同じように
朝、歯を磨くように
オレは部屋を出る。
終止符を伐つために。
【#889 終止符を伐つために】
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