一階に降りて食卓に着くと父親はもう仕事に行ったらしい。


俺は丼で四杯ご飯を食べると眠くなってきた。


母親が光夫少しは働かないかと言ったので俺は作家だと叫んだ。


母親は、それ以上何も言わなくなった。


母親は、心の中では俺の才能が分かってるかも知れないと思う事もある。



俺は二階段の部屋に戻るとパソコンの電源を切るとベッドに横になった。


ケータイ小説サイトに登録して十年近く経つが何度書いてもまだ、発表はしていない。


しかし、俺が発表しても理解されずさっきまで考えてた事のようになるのは分かるのだ。


俺には、天賦の才能が有るからケータイ小説ではそんな物なのだと分かるのだ。


新人賞のアイデアも既に有るのだがまだ書いてないだけななのだ。



しかし、受賞出来るのは二十代の時から分かっていた。


俺には、予知能力まで有るのかと思うと少し恐ろしくなる。



まあ、それでも明日には一作位は将来のノーベル文学賞作家の短編でも書いて発表してやるかなと思う。


将来の俺の研究書を出す人の為にも不遇時代の事も残しておかないとな思う。



ノーベル文学賞のスピーチも考えないとなと思いながら作家の俺は眠りに落ちた。






おわり