それから、一ヶ月が経ち…
私の喉も完全復活した頃


「そー言えば…最近ロージィを見ていない気がする」


書庫で本を漁ってると、ふっと思い出した


「あれ?知らなかったんですか?」


私と一緒に本を漁るアイルが答える


「ロージィ様は城に出禁です。解毒剤を盗んで王子の命に関わる事をした罰です」

「へぇ…知らなかった」


そんな事になっていたのか
リオン様は何も教えてくれないんだもん


「よくそれだけで済んだと思いますよ?なんせ、ロージィ様ったら解毒剤を隠したのはルナ様だって嘘を言ったんです。それで、リオン様ご立腹。国追放って言われたけど、大臣様がリオン様にいっぱい謝ったみたいです」

「えぇ…私、全然知らないよ?」

「リオン様はルナ様に罰とか刑とか汚い物は見せたくないんですよ。リオン様はルナ様に対して激甘じゃないですか」

「そう…なの?」


激甘…なの?