[完]その口、利けなくしてやるよ。



毎日毎日、必死に祈った。


目を覚ましたとき俺を憎んでくれたっていい。


俺を兄貴だと思ってくれなくたっていいから。だから、せめて…生きてて。




光都が目を覚ましたのは、それから2日後だった。


「暁都くん!光都くんが目を覚ましたよ!」


今すぐにでも光都のとこに行きたかったけど、起きることが出来ない俺はそれすら出来なかった。