「…暁都……?光都?いるのか?」
「っ!まさかっ」
そうして、廊下にいた俺たちを見つけた時のふたりの顔は、青ざめていた。
俺は何故かすごく気持ちが冷めていた。
「暁都……光都、もう寝なさい」
そう言いながら俺たちに触ろうとした母親も、
「遅いから。明日は学校だろう?」
そう言いながら上に促そうとする父親も、
心の底から……
憎いと思った。
「触るな。俺にも、光都にも。」
今まで反抗なんて一度もしたことない俺が、そんなことを言ったことに驚いたのか、固まっていた。
涙を流し続ける光都の手を引いて、ベッドに戻った。



![[完]君からの愛を](https://www.no-ichigo.jp/img/member/923380/wmb7aaulfs-thumb.jpg)