話してる途中、明星が紹介したい人がいると言って下に行った。
「彼氏とかかな♪」
と楽しそうに言う千咲さん。冗談じゃない。
「まさか」
颯也は真顔でそう言った。
……そうだ。惹かれてるのはあの時から俺だけじゃなかったんだったな。
そして、明星が戻ってきた。その後ろにいるやつを目を向けた時…心臓がドクンっと嫌な音を立てた。
一人は嶺華さん……白姫だ。愁華の元幹部だったし伝説の強さだから有名だ。
俺にとって大事なのは、そっちじゃない。
「あたしより暁都くんが紹介した方がいい気が……」
やめろ。俺にそんな資格なんてないし、紹介できることは何も無い。
「篠須光都_______」
そこにいる皆は誰もが、俺たちの関係を知っていた。
そして、その関係がどんなに複雑か…明星以外はみんな知っていた。_______________



![[完]君からの愛を](https://www.no-ichigo.jp/img/member/923380/wmb7aaulfs-thumb.jpg)