あたしはいつも通り倉庫に行った。
京介はあんなこと言ってたけど、「冗談でしたー!」なんて言って出迎えてくれるんじゃないかって。
いつもなら京介と訪れるソコが、いつもよりドヨンとしていた気がした。
________ガラガラ
「みん……な…」
そう言って入った瞬間、あたしは言葉を失った。
だって…
「裏切り者」
「何きてんの」
みんながヒソヒソいいながらもあたしに向ける視線は……冷たく軽蔑したような、見下した目だったから。
怖かった。みんなが……初めて怖いと思った。
脚がすくんで動けなくて、そこに棒立ち状態だった。



![[完]君からの愛を](https://www.no-ichigo.jp/img/member/923380/wmb7aaulfs-thumb.jpg)