[完]その口、利けなくしてやるよ。


父と兄が出て行ってから数十分経った頃、家に奇襲が襲いかかってきた。


あたしと母は、妹と弟を連れて逃げようとした…

けど、母と妹は銃で撃たれた。あたしは戦った。

しかし相手は極悪……結局、あたしも弟も、撃たれた。



あたしが目覚めたのは2日後、病院のベッドの上だった。


「明星ちゃん…」


あたしが目覚めて、そこに居たのは、父の兄、あたしの叔父で病院の医師だった


涙を流しているその姿で、全てを悟った。


「残ったのは……明星ちゃんだけだ」


一気に地獄に落とされた感じだった。

明るく楽しく仲睦まじい家族が、一気に失われた。


後から聞けば、うちを襲ったのは……既に当時存在していた、史陀の傘下の族……そう、〝雷鳴〟


父と兄は待ち合わせ場所へ着いた時、銃で撃たれたらしい。それも、雷鳴の仕業。


家族は、皆雷鳴に殺された。史陀の計画によってね