[完]その口、利けなくしてやるよ。



兄が18の頃、それは突然起こった。


あたしは12で、既に、当時の全国No.2の星竜ーseiryuuーの下っ端だった。下っ端でもずば抜けてトップだった。


父と兄が、族の中でも一番たちの悪い。……銃までも使う、史陀ーsidaーから宣戦布告を受けたのだ。


母は止めた。勿論、私も。


けど、父は言った

「俺が行って倒さなきゃ、犠牲者や犠牲になる族が増えるだけだよ」と。


そして、それが父の最後の言葉だった。