ー嶺華(校長)sideー 一丁前に、あたしのことを感動させるなんて。 転入当初は、過去と向き合わず。闇に呑まれっぱなしで、雷鳴からも逃げて。 とにかく、強くもなったし色々。けど、中身は親に怒られて隅っこで膝を抱えて泣く子供、の様なやつだった。 それなのに、 「ちゃんと向き合う。」 あいつは真剣な顔をしてあたしにそう言った。 立派になったよ…本当に。