「じゃあ、光都呼んでくるわね?」 「ああ、頼むよ」 そう言うと、うん。と微笑んで嶺華は病室を出た。 「ふぅ……」 ついに、この時が来たのか。 あたしの過去を誰かに話す時が。 あたし自身が過去と向き合う時が。