奏風の事をいちばんに信じてた。


けど、ちゃんと…みんなのことを信じているのかもしれない


みんなの前で涙を流すこと自体、前のあたしなら許さなかった。


それをしているってことは……そういう事だろ?


「光都」


「なんだ?」


「ふっ、なんかお前意外と好きかも知んねぇわ」


完全に本心だった。


それに対して光都は言った


「生意気だな」


「はあ?……」


言葉は嫌味ったらしいのに、表情は優しい目をして微笑んでたんだ……