少女の思い出

お父さんとお母さんが亡くなってみんなが寝た頃私はトイレで起きた。

トイレから出てきてふと仏間から電気が漏れているのに気づき近寄ってみた。

するとお兄ちゃんが泣き崩れていた。

「父さん、母さん、どうして……」

見てはいけないと思い自分の布団へと戻った。

それ以降11年私はお兄ちゃんの涙を見ていない。
きっとそれは私が悲しまないようにというお兄ちゃんの気配りなのだろう。

そんなお兄ちゃんを私は尊敬している。