リストバンドの約束

東吾は表情を変えずに私に言った。


「まだ分かんねぇよ。俺がいるから、大丈夫だ。」


私は小林先生の車に乗って病院に向かう。


隣でずっと私の手を握ってくれている東吾。


ちょっと冷静になった頭で考えてみる。


また、東吾に迷惑掛けちゃった。


何回、迷惑掛ければ済むんだろう。


病院に着くと私はまた東吾に抱っこされて診察室に入る。


私は痛さと怖さでいっぱいだった。


なんて言われるんだろう。


「これは、肉離れですね。」


「・・・・・・・え?」


1人困惑してると小林先生はやっぱりという顔をした。


「肉離れ・・・・・って、すぐに治りますか?」


「由紀さん。過度な練習しませんでしたか?多分そのせいですね。ストレッチもせずに運動したことによって結構酷い肉離れです。リハビリと治療を続けて、完璧に治るのには1ヵ月は掛かりますよ。」


・・・・・・・1ヵ月。


バチが当たったって思った。


みんなが止めてくれたのに私は気にしなかったから。