よし！上手くいった！！


私はそのまま反対のコートに向かってドリブルする。


シュートを打とうとしてゴール下にいる真由にパス。


真由は綺麗にレイアップシュートを決めて、先制点。


コートの外を見ると東吾が拳を私に向けていた。


私は笑顔で拳を見せる。


前半は私たちの方がリードしていたけど、後半はやっぱり追いつかれて負けてしまった。


でも私自身、結構自信がついた。


試合が終わって挨拶すると同じチームのみんなが私の元へ来た。


「由紀！前よりもシュート打ちやすくなったよ！」


「パス上手いところでしてくるからやりやすかった！！」


「由紀！！・・・・・東吾君のアドバイスのおかげじゃない？」


みんなに褒められて本当に嬉しかった。


先輩達にも前より良くなったって褒められたし。


前より成長出来たんだって自分でも感じた。


皆と話していると急にピーッと笛が鳴った。