「あっ、真由ありがとう！！今行く！！」


「また東吾君のところ行ってたの？」


「うん。そうだよ。」


「本当に2人って・・・・・何でこんなに近くにいるのにお互い気づかないんだろう。」


真由が独り言みたいにぼそっと言った。


私は何のことか分かんなくて聞き返すと「えっ！？何でもないよー！」って言われちゃった。


まぁ、気にしないことにしとこっかな。


「ピーーーーーッ！試合始めます！！」


「「「「「お願いします！」」」」」



私と真由は同じチームで緑のゼッケンを付けている。


相手はスタメンの先輩達。


これは、練習の成果を発揮するところじゃない？


私は内心ワクワクしていた。


最初はまずディフェンス。


東吾に教えてもらった通りにいつもより腰を低くして相手に圧力をかける。


そうするとパスじゃなくてシュートを狙う。


そこを狙ってボールが放とうしたところをカットする。