最後の最後まで颯十と自分の力の差を見せつけられただけだ。


俺は急いで着替えてボールだけ持って近くの公園に走った。


俺が3年間1人で練習してきた場所。



この公園にはバスケットコートがあってそこでシュート練習をしたりする。


俺は1人無我夢中でシュートを打った。


どうしようもない悔しさと悲しさでいっぱいだった。


何度やっても勝てないのか。


俺はいつも2番目なんだ。


ボールを放つとボードに当たって変な方向にボールが跳ぶ。


ボールを拾いに行くと、桜の木の下で泣いてる人がいた。


女?


そいつは大きなリュックを下ろすと桜の木の下にしゃがみ込んで泣き出した。


もっと近くに行ってみるとなにか独り言を言ってるみたいだった。


俺はボールを拭くために持ってきたまだ綺麗なタオルをそいつの頭に落とした。


女の子は一瞬ビクッとして俺の方に振り向いた。


女の子の顔は涙でぐちゃぐちゃで笑ってしまった。


俺が笑うと泣きながら怒り出した。


優しそうな顔してるのに気い強いんだな。


俺は女の子の隣に座って返されたタオルを受け取る。