ニコッと笑った東吾。


本当にバスケが好きなんだなー。


「じゃあ行こっか。」


廊下を並んで歩いていると東吾が私の顔をじっと見てきた。


「・・・・なんかついてる?」


「ううん。・・・・・由紀はバスケ続けるのかなって。」


「あぁー。・・・・・・実際まだ迷ってる。バスケは嫌いじゃないよ。でも・・・・・高校で活躍できるのかなって。」


「ふーん。」


話してる間に体育館についた。


中には私達以外にも何人か見学に来ている人がいた。


私は見た瞬間引き込まれた。


中学のバスケとは全然違う。


迫力があって、スピードも早くて、正確なシュート。


スリーポイントシュートが次々に決められていく。


「・・・・・・・・・凄い。」


私は圧倒されて言葉が出てこなかった。


それは東吾も同じようでただバスケを見ていた。


東吾がワクワクしているのが伝わってくる。


見学の時間が終わって体育館を出る。