「「会えたーーー!!」」


私達は手を取り合って喜んだ。


「ちょっとっ!!」


後ろで見ていた奈乃香が私達のシャツを引っ張る。


「あんた達目立ってる!!」


周りを見ると私達を見ている人がたくさん。


ちょっと目立ちすぎたかな。


私は静かに椅子に座った。


「本当に会えたね!びっくりしたー!」


「うん。・・・・でも言ったでしょ?また会えるって。」


東吾は隣に座って私に言った。


「あのー。私置いてけぼり?」


口を膨らませた奈乃香が私を見る。


「あっ!ごめん。えっと、こっちが東吾。春休みにたまたま会って。そのー、なんて言うんだろ?」


友達でいいのかな?


私が悩んでいると東吾が奈乃香の方を向いて、


「高橋東吾。由紀が泣いてるのを慰めたのが出会い。」


サラッと挨拶した東吾に、意味深な顔してる奈乃香。


「私は奈乃香。よろしくね!」


仲良く話し始めた2人。