「えっと、私やったことないんですけど。」


「そりゃそうだ。女子のマネージャーいるだろ?色々教えてもらいながらやってくれ。それに、いい経験になるだろ?ただ座ってるより。」


確かに・・・・・・・・・・・


「分かりました。よろしくお願いします。」


「おぅ。じゃあ、今から集合かけるから一応みんなに挨拶しとけ。」


「はい!!」


小林先生が集合をかけるとみんなが体育館の真ん中に集まった。


「えー、これから由紀のほうから話があるから聞いてくれ。じゃあ、由紀。」


「はい!」


私はみんなの前に立って話し出した。


「今、私は肉離れで練習に参加できません。そこで、夏の間だけ男子の臨時マネージャーになりました。・・・・・色々初めてですが、よろしくお願いします!」


私がお辞儀すると拍手が起こった。


「頑張れ!由紀!!」


「俺たちもサポートするから大丈夫だよ。」


「マネージャー!いいじゃん!!」


みんなが賛成してくれた。


私は嬉しくてありがとうと言った。


東吾を見ると、ニコッと笑ってくれた。


私は、今自分が出来ることをしっかりやろう。


そう決めた。


マネージャーとしての初めての夏がこうして始まったんだ。