(………) 何で自分は眠ってしまったのだろう。 ちゃんと起きて、出来事が夢である可能性もないと思える頭だったのなら、総てを信じられたかもしれないのに。 血、が、 あなたをもとめている。 あの、こっ恥ずかしいことを平気で言ってしまう―― 違う。 あなたの息が、私の血を―― 「……」 胸を衝く衝動に耐えられなくなり、窓から身を乗り出した。 ここは二階。下は植え込みになっているけれど―― 「あ、やっぱ見た」