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「何なんだ、あいつは……っ」
真紅はぜえぜえ息をして、とりあえず現実を取り戻すために何かしようと考えた。
着替えようか、お腹が減っているようだからご飯を食べようか、それとも――あ、まずは服を替えないと。
血まみれだって銀の人が心配してくれていたんだ。
それから、貧血状態だから早く寝ないと――。
あれ? そう言ってくれたのは……?
「………」
首元に手を当てた。続いて、肩口にも。
熱い。一瞬、焼けるような痛みが走った。
――確かにここには傷があった。
「………ほんとうに……?」
助けてくれた?



