「……陰陽師やこちらの世界へは入らないということか?」 「……まだ、決めかねてる。今、私にとって一番大きい問題は、黎の中にある私の血。 もし、私が影小路や桜木としての力を手放しなら、黎の中の血も、力を失ったりする?」 真紅の力が血によって定められているとしたら、その可能性はないだろうか。 白桜は庭へ目をやった。 「出来るよ」 「っ!」 「真紅が力を捨て、ただの人間になることは出来る。 ただし、その代償として、真紅がこの先その力を取り戻すことは叶わないだろう」 「―――」