「……何、勝手なこと……」 「そうだよ。勝手なことだ。俺の勝手な願望で、真紅を死なせたくないだけだ。真紅の血がほしいだけだ」 「な――」 何故だか顔が熱い。 いや、そんな告白みたいな言葉を簡単に吐く奴がいるか。普通に恥ずかしいだけだ。嬉しいわけなんかじゃない―― 「生きる理由がないならさ、俺を理由にしろよ」