「うん……幼稚園からの幼馴染で、病弱っていうか……入院がちなの。
昨日、はっきり目に見えるまで全然気づかなくて……昨日気づいたのも病院を離れたあとだから、視えるようになってから逢ってない。
今日見たら何か違うかなって思ってるんだけど……」
「……簡単にその事象の是非で答えるなら、それはあり得ないとは言えない。
俺たちは前例のないモノを相手にすることが多いから、まず否定は出来ないな」
白桜は慎重に答えた。前例のないモノ……。
「……桜城くん」
「なに?」
「正直、私はこれからの話をする前に、白ちゃんと二人にしてほしいのだけど……」



