「真紅も白のが話しやすいだろ。古人翁から話を受けたのは白なんだし。紅亜様も、いいでしょう?」
黒藤に笑顔で促されて、紅亜も架も咄嗟には反論しなかった。
黒藤は今度は、白桜に向き直った。
「白、先に戻ってる。真紅のことは紅亜様のところまで送ってくれよ?」
「わかってる。紅亜様、真紅嬢はご自宅まで必ずお届けいたしますので、どうかご容赦を」
白桜にも言われて、紅亜は細く息を吐いた。
「……わかったわ。真紅ちゃんと一緒に帰りたかったけど……ちゃんと私のところへ連れて来てね?」
「承知しました」
「――俺はここにいます」



