好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】



白桜に文句を言われて、紅亜は不承不承の体で「はーい」と言った。
 

――白桜。どうしてかすぐの女の子だと『わかった』人。その秘された本性。
 

真紅は、拳を作った。


「私からも、白桜さんにお話、ある」


「真紅ちゃんっ?」
 

その言葉に、隣の架が勢いよく振り向いた。


「ママ。白桜さんとだけ話したい。少し、待っててもらってもいいかな?」
 

紅亜は、しかし渋い顔を崩さなかった。
 

言外に白桜の言葉を肯定された架も、眉をしかめている。


「いんじゃないのか?」
 

呑気に言ったのは黒藤だった。