「………」
真紅、半眼になった。そっちの意味か……。
なんか、架は『若君』のことでは相当苦労していそうだなあ……。
兄は家督(かとく)的な意味では実家に関わる気はないみたいだし。
「……黒ちゃん。あまり周りに迷惑かけちゃダメよ? それに陰陽師が呪っては駄目よ?」
さっきまで少しバチバチしていた紅亜から、そんなことを言われる始末。
黒藤は聞いていないフリをするようにそっぽをむいた。
「あれ? ママは白桜さんが女の子って、知ってたの?」
さきほど、『白ちゃん』と呼んでいて、『ばれちゃった?』とも言っていた。
「うん。白ちゃんのお母さんと、紅緒が友達だった縁でね」
「紅亜様。これ以上広めないでください」



