好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】



白桜の一声に、二人がこちらを見た。だが、架が言い募る。


「いや白桜さんのことでしょう。女性……なんですか?」
 

ちっと、白桜が舌打ちをした。……白桜、話を逸らす気だったな?


「黒が言わなきゃバレなかったものを……」


「俺も他言しないことはお約束します」


「わ、私も」
 

架につられて、真紅も言った。すると白桜は、ふう、と息を吐いた。


「その通り。俺は元来は女だ。だが、男として生きていく。それ以上の詮索は無用と願いたい」
 

言い切った白桜だが――


「将来的には俺の嫁に
「涙雨ごと燃やすぞボケ」


『!』
 

言い切った白桜に、真紅の肩の上で涙雨がぷるぷる震え出した。


……この可愛い式にとんだとばっちりを。


そしてはっきり言ったね。『嫁』って。