「あのさ。黎が……彼氏役やってくれるまで、私と黎は知り合いだって知らなかったでしょう? どうして私の近くにいてくれたの?」
「……それは、本当のこと、言ってもいいのかな?」
本当のこと? 真紅が瞬くと、それを了承と受け取ってか、架は話し出した。
「俺たちの桜城は鬼人の一族だけれど、今兄貴がいる小埜とは協力関係にある。
小埜は小路一派の中でも中心核にいる家なんだ。一応、桜城と小埜は対等、そして桜城にとっては影小路本家が主家になる。
紅亜様は本家から出た身でいらっしゃる。
……影小路から、命(めい)がくだったんだ。桜木家の紅亜様と、その娘をお守りするように」
真紅は目を見開いて、その瞳からも情報を取り込もうとがんばった。



