「……兄貴から聞いたの?」 架の声は落ち着いていた。真紅を見る眼差しも。 真紅は腹を括るしかない。 「……うん」 「兄貴が……桜城の中では異端だってことも?」 それは、黎だけが吸血鬼だということか。 真紅は刹那悩んだが、やはり肯いた。 「そっか。……兄貴は本当に、真紅ちゃんにならなんでも話せるんだね」 架は自嘲気味に言う。