好きになった人は吸血鬼でした。ーさくらの血契1ー【完】


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放課後、真紅が一人で帰ろうとしていると、


「真紅ちゃん」
 

架が現れたが、もう今までのように女子の視線を気にする必要はなさそうだ。


むしろ、『みんな公認の架の友達』、ということになってしまった。


……友達。嬉しい評価だけど、その中にはある種、主従関係が発生していることは口が裂けても言えない。


「今は、黎の代わりに護らせて」
 

小さく言われて、はっとした。


架の家、桜城にとって影小路が主家であるから、そこに連なる真紅も護る対象になっているのか。
 

うーんと頭の中で唸る。……少し訊きたいこともあるから、ご一緒するか。


「桜城くんて、……黎のこと、嫌ってるわけではないんだよね?」