「……ごめん、なさい……っ」 黎は、助けてくれたのに。 真紅のことを、失いたくなくなったと言って。 でも、その所為で……。 一つ訊くだけで気持ちの持ちようは変わったかもしれない。 でも、怖くて訊けなかった。 体調はどう? どこか悪いところはない? 気分が悪いとか、どこか痛いとか、少しでも、いつもと違うところはない? ……もう、真紅の血が黎の身体を巡っているとしたら―― 真紅の血は、黎を殺し始めているかもしれない。