「真紅? やっぱり怒ってるか?」 違う、違う。 巻き込んでしまったのは、私の方かもしれない。 黒藤の言葉と、架の言葉。そして、紫色の小鳥。 真紅の現実だけだった世界にはもう、別のモノが混じっている。 ――あの夜に真紅を襲ったものが、人間ではない何かだったら。 「ごめん……なさい……」 声はかすれている。 「真紅? どうした。気分悪いのか?」 黎は真紅の言葉の意味がわからず、戸惑っていた。 「ごめん……私のせい、だ……」 「真紅」